初投稿は1番大好きな本で
「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ 新潮文庫
引越しの整理で売ってしまっては後悔して買いなおして。
今持っているのは3代目。1cmに満たない薄さ。
仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰りそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。辿り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充実した日々。だが、千鶴は気づいてしまう、自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。
「天国はまだ遠く」裏表紙より引用
自然の中でたくさん休んで、千鶴は自分の居るべき場所に戻ると決める。
惹かれあいながらもお別れ。
田村さんが持たせてくれた荷物から出てきたのは、民宿たむらの住所がかかれたマッチ箱。
千鶴はきっとこのマッチ箱を頼りにまた田村さんに会いに来るんだろうな。
背中をポンッと押してくれる前向きなラストです。
映画化されてます!(2008年)
表情豊かな千鶴に加藤ローサさん。ちょっと影のある田村さんはチュートリアルの徳井さん。
これがはまり役!!原作を恋愛寄りに少しアレンジしています。
京都の宮津市で撮影されたそうで、ぜひ聖地巡りをしたいところです。
主題歌 熊木杏里「こと」
作者 瀬尾まいこさん
「そして、バトンは渡された」で2019年に本屋大賞を受賞。映画化もされてます。
今後の活躍がますます期待されますね(^^) 大ファンなので別タイトルも投稿していきます。
新潮文庫の天アンカット製本手法
岩波文庫、新潮文庫ともに、上部(天)がわざと不揃いにギザギザになっています。
フランス装風の洒落た雰囲気を出すためにわざと未断裁にしてあります。(新潮文庫Twitter参照)
触ると紙本来の手触りが楽しめます。これ、好きなんですよね~(*ノωノ)
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