「岸部露伴 ルーブルへ行く」

気まぐれ日記☆

絶対的な”黒”に宿る謎とは

表紙引用https://kishiberohan-movie.asmik-ace.co.jp

前回の投稿でジョジョに触れさせてもらいました。

ジョジョの奇妙な冒険4部に出てくる岸辺露伴。

スピンオフで「岸部露伴は動かない」が制作、アニメ化、実写化されています。

引用https://jojo-portal.com/anime/rohan/character/01/
引用https://jojo-portal.com/anime/rohan/character/01/

実写映画「岸辺露伴 ルーブルへ行く」は

“絶対的な黒”で描かれた絵に宿った悲しい物語に

露伴達が巻き込まれていく話。

以下はゆる〜いあらすじと、私の主観的感想です。

宿っていた”呪い”と”願い”

ルーブル美術館の奥に眠る、忘れられた絵。

その絵に露伴達は半ば取り憑かれたように導かれる。

その絶対的な黒で描かれた女性の絵を見た者は、

それぞれの人生における”後悔”を見せられて不幸になっていく。

呪われた絵、、、

その絵には露伴の御先祖様夫婦に起きた暗い過去が宿っていた。

ネタバレになるのであまり詳しくは書きませんが、、、。

身内からも世間からも見捨てられ、絶望しながらも

最期の力を振り絞って、愛する妻を描ききって

蜘蛛の巣だらけのボロボロの家で肩を寄り添いながら息絶える。

病気の妻を守れなかった”後悔”と

黒に執着する夫を止められなかった”後悔”。

夫婦それぞれの”後悔”が呪いとして宿ったんだなって感じました。

でも私には、呪いだけではなく、願いも込められていたんじゃないかと感じました。

“私達は最期まで愛し合っていたの。主人がこんなにも私を美しく描いてくれたのよ。誰かにそれを覚えていてもらいたい。だから見つけて、私達を。”

ふと、曾祖母が亡くなった時の叔母の言葉を思い出した。

「人は2度死ぬって言われてるよね。体が亡くなった時、あとは皆の記憶からその人が忘れさられた時。」

ダークで切なくて、でも美しい話でした。

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